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愛しの茉莉亜
第10章 突然の別れ
春休みが明ける少し前の昼下がり、
僕は先日の写真を現像する為に部室にきていた。
写真の出来はかなり上出来だった。
写真の確認をしていると、部室に田島先輩が入ってきた。
「よう」
「田島先輩卒業しましたよね?」
「ああ、ちょっと忘れ物」
「そうですか」
僕がまた作業を始めるながら先輩と会話を続けた。
「先輩、カメラで飯食ってくんですよね~凄いなあ」
「まあな。おまえもじゃないのか?」
「俺はプロになんかなれませんよ。普通に就職狙ってます」