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第1章 -幼なじみと月祭-

とても人には言えない、
狂気の初体験を迎えてしまった私と迅は、
それでも無事恋人になって、穏やかに愛を育んでいるけれど。

月に一度、満月の夜だけは、あの夜の狂宴【月祭】から逃がれることができずにいる。

満月の夜になると、迅は体内奥深くに取り憑いた黒い闇に再び包まれて制御不能になる。
生け贄である私が意識を失うまで容赦なく犯し尽くす。
はじめはあんなに怯えていた怪奇現象なのに、
今ではその狂いきった淫行に魅了され、
私たちはもはや身も心も月祭の虜になりつつある。


…そして今夜の満月は、ひときわ妖しく美しい…