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彼女はただ満たされたい
第2章 彼と彼と私
 私がピルを飲んでいてもきちんとゴムをつけ、挿入してくれる。
 正常位と座位くらいのレパートリーしかなく、いや一度バックもされたことがあるか。モノの大きさは平均ぐらい。
 求められていると思ったことはないけれど、大事にされている実感はある。
 でも、性にもっと探求心というか情熱とかあってもいいんじゃないかなって思う。
 大事にされたい。女としてもっと求められたい。激しく抱かれたい。それを口に出すことはできなかった。
 性に淡白な健司にそのことをいって、どんな目で見られてしまうのか考えると怖くて、ただ我慢していればいいと思ってた。
 なのに、健司に提案されて、満たされない部分を充に求めてしまった。本当は健司に満たして欲しいのに。

 カラオケボックスから出て充は駅へ、健司は駐車場へ向かう。
「今日はどっちと帰るの?」
 そう聞いたのは健司だった。
 健司が席を立つたびに充が激しく舌を絡めながら体に触れるから、体は火照ってセックスを求めていた。もちろん、健司と残りの時間をゆっくり過ごすのも魅力的で悩んだ。ここ最近健司とゆっくり会う時間がとれず寂しい思いをしてきた。
 それでも体の疼きが充を求める。健司は久々に会った今日でもしてくれないかもしれない。したとしても、淡白で味気ない求められているのかわからないようなセックスだ。
「今日は充と帰ろうかな」
 嬉しいことを隠しもしないで充が笑う。健司はいつものようににこにことしたまま近づいてきて耳元で囁いた。
「残念だな。今日はゆりとしたかったのに」
 そんな風にいわれたのは初めてだった。健司に求められている。充をまた傷つけると思う前に私は口を開いていた。
「やっぱり健司と帰ろうかな」
「なんでだよ」
 そういって肩を落とす健司。
「どうかな? 三人でホテルに行くっていうのは」
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