この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
すぐ読める官能小説集
第1章 『視線』
あの視線が私のカラダを凝視している時間、私は俯いてあの視線をやり過ごしてる。
『早く最寄り駅に着かないかな……』

そう思いながら、最寄り駅に着くまで待つ。
その時間はいつも長く感じる。

本当はそこまで長くないはずだけど……。

職場が変わって、それまで乗ってた電車から別の電車に乗るようになった。
それからしばらくしてから、朝の通勤時間に感じる不快な視線。
最初、勘違いって思ったけど、確実にその視線は私のカラダを凝視してる。

自分で言うのも恥ずかしいけど、私はおっぱいが大きい。
だから、男性の視線に晒されてきた。

特に思春期の頃は、恥ずかしかった。
男子生徒は容赦ない視線を向けるし、容赦ない言葉も浴びせる。
一番サイアクだったのは、『おっぱいちゃん』ってあだ名をつけられたこと。
あれは本当にサイアクだった。

そんな思春期を過ごしたからか、私は内向きの性格になってしまった。
なるべく目立たないように、服装も地味に。
そうやって生活してても、私のおっぱいは男性の視線を引き寄せてしまう。

だから、大きなおっぱいを恨んだ。
それでも私だって人並みに恋をした。
でもやっぱりここでもおっぱいが私を阻む。

どうしても、この人もおっぱい目当てかなって疑ってしまう。
自分の好きになった人でさえも……。

だから、今まで男性とお付き合いしたこともない。

それでも最近は、なんとか折り合いをつけれるようになって、『私も大人になったな』なんて思ってたのに……。
俯きながらそんなことを考えてたら、やっと最寄り駅に着いた。
あの視線からやっと解放される。
最寄り駅で降りれば、あの視線は私を追ってこない。(幸いにもあの視線は私の最寄りを降りない)

駅を降りてやっと雑踏に紛れられた。
雑踏に紛れれば、私は雑踏の中のひとりになれる。
/31ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ