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4畳半でスワッピング
第11章 受精の儀式

玄関のチャイムがピポポーンと鳴って、僕はドキリとして思わず股間を押さえます。
ドアを開いて入って来たのは、お姉さん夫婦ではなくて春菜さんでした。
いつになく厳しい表情の春菜さんです。
戦闘を直前に控えた女兵士のようです。
手に持っているのは媚薬入りローションのようです。
その他にもいやらしそうなグッズを手にしているようだけど、何に使うのか分かりません。
春菜さんはチラリと僕を見ます。
僕はなんだか恥ずかしくて目を伏せます。
春菜さんと桃代がひそひそと打ち合わせをしています。
3人でキッチンのテーブルに座り、桃代が淹れてくれたコーヒーをすすりながら、春菜さんが冷やかしまぎれに声をかけます。
「金太郎くん、心の準備はできてるの?」
「準備とか言われてもなあ……」
「しっかり覚悟を決めてかからなくちゃあ、失敗は許されないんだよ」
「だってさあ、冬彦さんが監視してるんだろ。僕はロボットになりきって、精子を注入するだけの儀式じゃないか」
「なに言ってるのよ。生まれてくる赤ん坊のことを考えなさいよ。愛のこもったセックスで受精しなくちゃ、どんなひねくれた子が生まれるか分からないでしょうよ」

