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ひまわりの花束
第15章 なまはげ
お店を出て、彼がお迎えに来た春香ちゃんを見送って駅に向かう。

西野さんに電話がかかって来たので、そうさんと先に歩く。

「ちーちゃん、一緒に遊びに言った事話しても良かったのに」

「みんなに話したくないです」

「何で?」

「付き合ってると思われちゃうじゃないですか」

「相変わらずだね、ちーちゃんは」苦笑いしたそうさんの後をついて歩いて行く。

ふと立ち止まったそうさんが振り向いて
「飲み過ぎっちゃったかな」そう言って手を繋いでくる。

「西野さんが来ますよ」

「西野さん来るかな?たぶん来ないと思うけど。それに別に良いじゃん」
そうさんは全く気にならない様子で、歩き始める。
賑やかな人込みに紛れて、少し気持ちが楽になる。

「そうさんはどうして直ぐに手を繋ぐんですか?」

「うーん、、、ちーちゃんが何処かに行っちゃいそうな気がするから」

「何処へも行きませんよ。部屋に帰るだけです」

「そっけないよな」

「そんな事ないです」

「そんな事ないなら、また料理教えてよ」

「成果あったんですか?」

「あれからパスタ作ったよ。ソースはレトルトだけど」

「そうさんの部屋のキッチンや、手際を見たら、その位出来るんじゃないんですか?」

「ははは、バレた?今度は少し手の込んだやつ教えてよ」

「手の込んだもの?」

「今度の土曜日よろしく」

「待ってくださいよ」

「決まりね、楽しみにしてる。また明日ね」改札口で手を振って私を見送ってくれる。
恥ずかしい気分になりながらも手を振り返した。
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