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ひまわりの花束
第16章 土曜の午後
そうさんに抱きよせられて身動きが取れず、ずっとそのままで時間が過ぎて行く。
しばらくしてそっと寝返りを打つように離れる。

「ちーちゃんどうしたの?」
時計を探そうとする私に気が付いて
「帰さないよ。遅いから泊まっていって」

そう言われ、困ってベッドから出ようとしたけれど、何も着ていない事に気が付いてためらう。
「シャワー使っても良いですか?」

「どうぞ」と私の手を引いて身体をおこす。

「待ってください、教えていただければ1人で大丈夫です」

「何?」そう言いながら私の顔を覗き込まれ恥ずかしい。

「今更?」こくりとうなずくと、そうさんがベットから出て行った。

直ぐに戻ってきた手にはバスタオルを持っていて、手を引かれてバスルームに連れていかれる。

「後でパジャマ替わりの服置いておくから使って」

「ありがとうございます」
そう答えてシャワーで全身を洗う。お湯の温かさにホッとして、身体の力が抜ける。
こんなはずじゃなかったのに。
後悔の思いが浮かんでくるのと同時に、明先輩と別れてから寂しい気持ちが混ざりあう。
寂しいから、そうさんは明先輩の替わりなの?
身体が満たされればそれで良いの?

バスルームから出ると、バスタオルの上に、Tシャツと半ズボンとドライヤーが置いてあった。
少しためらったけれど、取り敢えずTシャツと半ズボンを借りる事にした。
Tシャツに手を通してから気が付いた。

どうしよう、私の部屋にある明先輩の着替えや歯ブラシ。
まだそのままだ。
バスタオルに顔を埋めて大きく息を吐いて、気持ちを整えた。

ドライヤーで髪を乾かしていると、そうさんが近づいてくる。

「ありがとうございます。服お借りします」

「どうぞ。ちーちゃんが髪を乾かしている間に、俺もシャワーしてこよう」
と、いきなり服を脱ぎ始める。

「待ってくださいよ、私部屋で乾かしてきます」
慌てて部屋に行こうとする私に可笑しそうに
「別に良いけど」と話す声が後ろから聞こえてきた。
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