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第24章 秋

すっかり涼しい季節になり、秋の気配が深まってきた。
今朝はなんだか喉が痛い。気を抜いて風邪をひいてしまったのかなぁ。そう思いながら電車に乗って会社に行く。

いつもの様に請求書や書類を作成する。

お昼になって益々喉が痛くなり、頭も痛くなってきた。

「先輩どうしたんですか？何だか顔が赤いですよ」
隣の席の春香ちゃんが心配そうに聞いて来る。

「ありがとう、朝から喉が痛かったんだけど、なんだか頭も痛いんだ」
そう答えると、春香ちゃんが私のおでこに手を伸ばしてきた。

「先輩、すごい熱がありますよ！早く帰って休んだ方が良いですよ」

驚いた春香ちゃんの声を聞いて、係長が
「山田さん、熱があるのか？それなら早く帰って休め。急ぎの案件が無ければ明日も休んで早く治せよ」そう言って貰い、春香ちゃんに仕事を引き継いで、会社を出た。