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ひまわりの花束
第24章 秋
しばらくするとキッチンから
ガタガタっと音がする。
「そうさん、大丈夫ですか?」
キッチンに行ってみると、煮魚の盛り付けに苦戦していた。
「上手くできなくで、ばらばらになっちゃったよ」
箸とお皿を持って残念そうにお鍋を見ている。
キッチンを見回し、「ここ良いですか?」そうさんに確認して、お玉などを入れたある引き出しを開けると、ターナーが入っていた。
「これで掬うと、崩れにくいんですよ」そう言いながらそっとお魚を掬う。
「へー、これって炒め物だけじゃないんだ」感心したそうさんの声がする。
「もっと早く使えば良かったな、これじゃあバラバラだ」
「大丈夫ですよ。味は変わりませんから」
そう言って煮魚を盛り付けたお皿をテーブルに運ぶ。
他に、ご飯と、お味噌汁と和え物もあって、立派な定食になっていた。
「いただきます」ちょっとドキドキしながら箸をつける。
優しく煮魚を掬うようにして食べる。
「美味しい!」思わず声が出た。
じっと私が食べる様子を見ていたそうさんが、ホッとしたように微笑む。
「良かった」
「味付け上手です。すっかり料理上手になりましたね」
「でも、最後に崩れちゃって、悔しいな」
「初めてですよね、初めてなら上出来ですよ」
「こんなモノなのかな」そういいながら嬉しそうに食べ始める。
「このレベルなら自信を持って大丈夫ですよ。ほかの人に食べて貰えるレベルですよ」
「なんでそんな事言うのかな。ちーちゃんに食べて欲しかったのにな」
とつぶやくようにそうさんが言った。
美味しくて、全部食べ終わった私をみて機嫌の良くなったそうさんが片付けも一人でやると言って、立ち上がる。
「洗い物位出来ますよ」
「良いの。今日は一人でやりたい気分だから」
そう言われて、止められてしまう。
その位大丈夫なのにと思いながらソファーに座り、片付けをするそうさんの後ろ姿を眺めていた。
ガタガタっと音がする。
「そうさん、大丈夫ですか?」
キッチンに行ってみると、煮魚の盛り付けに苦戦していた。
「上手くできなくで、ばらばらになっちゃったよ」
箸とお皿を持って残念そうにお鍋を見ている。
キッチンを見回し、「ここ良いですか?」そうさんに確認して、お玉などを入れたある引き出しを開けると、ターナーが入っていた。
「これで掬うと、崩れにくいんですよ」そう言いながらそっとお魚を掬う。
「へー、これって炒め物だけじゃないんだ」感心したそうさんの声がする。
「もっと早く使えば良かったな、これじゃあバラバラだ」
「大丈夫ですよ。味は変わりませんから」
そう言って煮魚を盛り付けたお皿をテーブルに運ぶ。
他に、ご飯と、お味噌汁と和え物もあって、立派な定食になっていた。
「いただきます」ちょっとドキドキしながら箸をつける。
優しく煮魚を掬うようにして食べる。
「美味しい!」思わず声が出た。
じっと私が食べる様子を見ていたそうさんが、ホッとしたように微笑む。
「良かった」
「味付け上手です。すっかり料理上手になりましたね」
「でも、最後に崩れちゃって、悔しいな」
「初めてですよね、初めてなら上出来ですよ」
「こんなモノなのかな」そういいながら嬉しそうに食べ始める。
「このレベルなら自信を持って大丈夫ですよ。ほかの人に食べて貰えるレベルですよ」
「なんでそんな事言うのかな。ちーちゃんに食べて欲しかったのにな」
とつぶやくようにそうさんが言った。
美味しくて、全部食べ終わった私をみて機嫌の良くなったそうさんが片付けも一人でやると言って、立ち上がる。
「洗い物位出来ますよ」
「良いの。今日は一人でやりたい気分だから」
そう言われて、止められてしまう。
その位大丈夫なのにと思いながらソファーに座り、片付けをするそうさんの後ろ姿を眺めていた。