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ひまわりの花束
第24章 秋
「ちーちゃんお昼ご飯食べられそう?」

「そうさんが作ってくださってるんですよね」

「うん、あんまり自信ないけれど」

「楽しみです。食べます。いただきますよ」

「それじゃあ、少し待っていて」

そう言ってコーヒーのマグカップを持ってキッチンへ行った。

「あ、私手伝います」

「良いよ。俺がやるから。座っていて」

「でも」

「まあ、心配かもしれないけど待っていて」

笑顔で返されてしまい、再びソファーに座る。

キッチンにはお鍋やお皿が既に並んでいて、いい匂いがしてくる。

「ちーちゃん好き嫌い無かったよね」

「はい」

そう答えながら本棚の写真集を見せて貰うことにする。

何処か海外のお庭の様で、広々とした庭園に優しい色合いの花々が咲き競っている。

こういうお庭も良いよな。

ゆっくりページをめくりながら好きな庭の植栽を眺めて楽しんだ。
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