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第25章 のんびりとした午後

「う、うーん・・・。ちーちゃんこっちに来て」

不機嫌そうにベッドの横を開けて私を呼ぶ。

「ぐっすり眠ったのでもう大丈夫です。お昼寝ありがとうございました」

「そうじゃなくて、こっちに来て」

そっとベッドに近寄ると

「ひとりで起きて行かないで」

そう言って私の腕を引いてそうさんの隣に寝かせる。

不機嫌さが伝わり、そのまま従う事にする。

お昼寝前と同じようにそうさんに背中を向けて寝転んだ。

寝転んだ私をギュッと抱きしめて「急にいなくならないで。」私の耳元でそうさんが呟く。

「何処へも行きませんよ。心配し過ぎですよ。」そう答えると、私を抱きしめていた腕に更に力を込めて抱きしめられる。

ピッタリと身体がくっ付きドキドキする。

「少しこうしていても良い？ちーちゃんがいなくなる夢をみた」

「夢？疲れてるんじゃないですか？」

そうさんの体温を感じながら、沈黙が流れる。

ふっと抱きしめる力が抜けて、そうさんの手が私のおでこを触る。

「良かった熱が上がらなくて」そう言いながらおでこを触っていた手が、頬から首筋に下がって来る。

ビクン、私の身体が反応する。

「今日は我慢しようと思っていたんだけど」そう言って私に覆いかぶさるようにしてキスをしてくる。

今日はしたくないって言ったのに、そう思い身体を捩る。

「これ以上はしないよ」そう言ってそうさんがキスを止める。

ホッとして大きく息を吐くと

「そんなに嫌だったの？」

「風邪うつりますよ」

「大丈夫だって」そう言ってそうさんは起き上がり、ベッドから出て行った。