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ひまわりの花束
第26章 大好き
ソファーに座って本を読んでいる私の横に座り

「ちーちゃん、ハグしても良い?」

「えっっ」いきなりの言葉に驚いた顔をすると

「何でそんなに」とつぶやくように言ってすねた顔をされる。

「少しなら良いですよ」

「うん、ありがとう」

そうさんの腕が身体を包むように私の後ろからハグをしてくる。

ハグしたまま何も言わないそうさんにドキドキしながら、じっとしている。

「ねえ、ちーちゃんなんだかドキドキしていない?」

「え、っつ そんな事ないですよ」

「そうかなあ」そう言ったまま動かないので、ハグされたままでいる。

どうしよう・・・ふとと時計を見上げた私に気が付いて

「ちーちゃん病人だから早く寝ないとね」

笑いながら声をかけ、私の手を引いて立ち上がらせそのままベッドへ連れていかれる。

ふと顔を上げるとそうさんと目が合いドキッとしてしまう。

「何?ちーちゃん」

恥ずかしくなり俯きながらベッドに横になる。

部屋の灯りが消され「おやすみなさい」そう言いそうさんに背中を向ける。

「おやすみ」そう言って腕枕をして、私を抱きしめる。

灯りが落ちた部屋は静かな時間が過ぎる。

お昼寝をしてしまった為か目を閉じていても眠れそうにない。

そうさんの抱きしめる力も変わらないから、そうさんもまだ眠っていないようだ。
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