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ひまわりの花束
第7章 それって・・・・
みきちゃんの言葉と、仕事で緊張した1週間がようやく終わり、いつもの金曜日デート。
久しぶりの明先輩に嬉しい気持ちと、落ち着かない心配な気持ちでドキドキしながら待ち合わせの駅に向かった。
梅雨も後半の激しい雨降り。
蒸し暑くて、ジメジメして空気が重い。
駅前を通り過ぎる人の傘をボーっと眺める。
30分遅れて明先輩がやって来る。
「良く降るね、早く行こうか」と先をどんどん歩いて行く明先輩の背中を追いかける。
「待って!」声をかけるけれど、雨降りの人ごみの中、声がかき消されて明先輩には届かない。
はぐれないように、濡れないようについて行くのが必死。
待ち合わせに遅れて来たことに何も言わず、機嫌が悪いのかな?
静かな和食屋さんの窓際の一番奥の席に案内されて座る。
席に着いても、会話が続かない。
美味しいはずのお料理も、何だか味気なくて、箸が進まない。
さっきから、明先輩の携帯がなっているけれど、画面を見ただけでそのままポケットに戻してる。
「電話に出ても大丈夫ですよ。さっきから何回もなってるから、何か用事があるんじゃないんですか?」
「急ぎの用事じゃないから、後で良いよ」
また、沈黙が流れる。
久しぶりの明先輩に嬉しい気持ちと、落ち着かない心配な気持ちでドキドキしながら待ち合わせの駅に向かった。
梅雨も後半の激しい雨降り。
蒸し暑くて、ジメジメして空気が重い。
駅前を通り過ぎる人の傘をボーっと眺める。
30分遅れて明先輩がやって来る。
「良く降るね、早く行こうか」と先をどんどん歩いて行く明先輩の背中を追いかける。
「待って!」声をかけるけれど、雨降りの人ごみの中、声がかき消されて明先輩には届かない。
はぐれないように、濡れないようについて行くのが必死。
待ち合わせに遅れて来たことに何も言わず、機嫌が悪いのかな?
静かな和食屋さんの窓際の一番奥の席に案内されて座る。
席に着いても、会話が続かない。
美味しいはずのお料理も、何だか味気なくて、箸が進まない。
さっきから、明先輩の携帯がなっているけれど、画面を見ただけでそのままポケットに戻してる。
「電話に出ても大丈夫ですよ。さっきから何回もなってるから、何か用事があるんじゃないんですか?」
「急ぎの用事じゃないから、後で良いよ」
また、沈黙が流れる。