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ひまわりの花束
第9章 素敵なお庭
月曜日 朝のミーティングが終わると今日外に出る西野さんに、「一緒に行って」と誘われる。

行き先は提携している小島さんという農家さんで、これから秋にむけての打ち合わせに出かけるらしい。

久しぶりの外での仕事が嬉しい。

車に行くと、そうさんもやって来る。

当たり前のように3人で車に乗り、西野さんの運転で車が走り出す。

後ろの席でそうさんと西野さんの、新しいクライアントさんの庭の話を聞きながら、窓の外の景色を眺める。

ビルやマンションから住宅地、さらに緑が多くなり、畑や田んぼが増えてくる。

車が1軒の大きな家の前に止まる。

「着いたよ、ここが小島さんの農園だよ」

車から降りると、セミが賑やかに鳴いている。

「おはようございます!」そうさんが作業場に向かい大きな声で声をかけると、奥から若い男の人が出て来た。

「お世話になります」

「おひさしぶりだねぇ」

そうさんも西野さんも小島さんとは親しいようで、早速世間話が始まる。

2人の後ろで話を聞いていると、西野さんが

「今日は相方を連れて来たんですよ、山田さん、いつもは事務やってるけど、久しぶりに小島さんの所に来たから連れて来たんですよ」
と私を紹介してくれる。

「初めまして、山田です」
緊張して挨拶をすると、小島さんは笑顔で

「西野君と一緒なの、そりゃ大変だ」と笑う。




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