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ひまわりの花束
第13章 クリスマスイルミネーション
火曜日、そうさんの席に行き、デザインのアシスタントをする。
どうやら5つのデザインの発注があり、既に2つは原案まで出来ているようだった。
必要なものは何で、いくつ必要でそれらの数や単価を計算していく。
部品の名前が解らないものもあり、その都度そうさんに聞くしかなく話したくないなんて言っていられない状況だった。
基本的な質問にも作業の手を止めて、詳しく説明してくれるそうさんに、申し訳ない気持ちにさえなってくる。
「すみません、仕事途切れさせてしまって、集中出来ないですよね」
「大丈夫だよ」
「もっと色々分かっている倉田さんや広瀬さんに、お願いした方が仕事が捗ると思うんですが」
「俺はちーちゃんが良いと思うけど」
「それって、私情が入っていません?」
「倉田さんや広瀬さんの方が経験あるから捗るだろうけど、ちーちゃんだってデザインやってみたいんでしょ?」
「え?そうですけど」
「覚えたら、デザインやらせて貰えるチャンスが増えると思うよ」
そうさんの言葉に、自分が恥ずかしくなる。私のやりたい事、覚えていてくれて、きっかけを作ってくれたんだ。
「ありがとうございます、私で良いならがんばります」
そうさんが優しく微笑んだ。
どうやら5つのデザインの発注があり、既に2つは原案まで出来ているようだった。
必要なものは何で、いくつ必要でそれらの数や単価を計算していく。
部品の名前が解らないものもあり、その都度そうさんに聞くしかなく話したくないなんて言っていられない状況だった。
基本的な質問にも作業の手を止めて、詳しく説明してくれるそうさんに、申し訳ない気持ちにさえなってくる。
「すみません、仕事途切れさせてしまって、集中出来ないですよね」
「大丈夫だよ」
「もっと色々分かっている倉田さんや広瀬さんに、お願いした方が仕事が捗ると思うんですが」
「俺はちーちゃんが良いと思うけど」
「それって、私情が入っていません?」
「倉田さんや広瀬さんの方が経験あるから捗るだろうけど、ちーちゃんだってデザインやってみたいんでしょ?」
「え?そうですけど」
「覚えたら、デザインやらせて貰えるチャンスが増えると思うよ」
そうさんの言葉に、自分が恥ずかしくなる。私のやりたい事、覚えていてくれて、きっかけを作ってくれたんだ。
「ありがとうございます、私で良いならがんばります」
そうさんが優しく微笑んだ。