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特別棟の獣~After story𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🕊
第8章 妊娠中期
朝起きてキッチンにいる百合を後ろから抱き締めてお腹をさする。
「ねぇ百合、昨日の検診どうだった?」
「赤ちゃん元気だったよ。後でエコー写真持ってくるね」
「うん。でも俺も動いてるところ見たかったなぁ」
「次は一緒に行けるといいね」
これからは絶対検診の日は休む。
「吏生、ちょっと起きて」
「え……やだ」
朝食を食べ終え、百合の膝枕でのんびりしていた。
まだここにいたいんだけど…
「赤ちゃんの事なんだけど…」
その言葉に俺は勢いよく起き上がった。
何かあったのかもしれない。
心臓がバクバクうるさい。