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第5章 小さな命

「あのね、色んな病院調べてみたの」

「うん」

「それで明日行く病院は口コミも良くて、全室個室で先生の評判も凄くいいの」

「うん、でも男だよね」

「そうだけど…」



はぁ……

百合は俺の気持ちを分かってないのかな…

例え先生が70歳のヨボヨボのお爺さんだとしても男は男。

こんな可愛い百合の身体を触るなんて許せない。



でも、俺の方が百合の気持ちを考えられていなかった事に気付かされる。


「もういいよ、吏生が病院決めて」

「………調べる」

「ちょっと眠いから横になるね」



布団に入る百合を抱き寄せて、俺はスマホを手に取り近場の産婦人科を調べた。