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特別棟の獣~After story𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🕊
第5章 小さな命
目が覚めると隣に百合は居なくなっていた。
リビングに行くと、百合はキッチンに立って夕食の準備をしている。
「百合、何してるの?安静にしてないとダメでしょ」
「え…?ご飯作ってるだけだよ?」
「俺がやるから」
「ご飯作れるの?」
「…………無理」
うん、俺料理できないし。
たまに休みの日に手伝ったりはするけど、人参の皮を剥いたり、言われた通りに炒めたりするだけだし。
俺の隣で調味料を目分量で入れる百合がすごいと思う。
だから俺は大人しくソファに座ってスマホを手に取った。
妊娠中に気を付けることを調べるために──