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第1章 嫁が可愛すぎる

朝食を食べ終わる頃には百合の機嫌も良くなっていた。


「ねぇ吏生、昨日の事なんだけど」


ちょっとドキッとした。

また禁欲させられたらどうしようって考えたし、さすがに2週間とかは無理だから期間が長かったら交渉するしかないって思った。


でも俺の予想は外れ。


「結婚式来てた男の人、幼馴染みって言ったよね？」

「え……」

「忘れちゃったの？」


忘れたというか、いつ言われたかすら分からないんだけど…


「私の実家来た時に話したじゃん。隣の家の家族は仲がいいから呼ぶけど、男3兄弟だよって」

「あー、そんな事言ってたっけ」

「もう」


少し頬を膨らまして怒ってる百合も可愛い。


結局何をしてても百合は可愛い。


嫉妬なんてもうどっかいった。