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貴方を諦めます
第19章 動き出した心

車に乗っている時、意を決して正樹にさっき言いかけたことを言った。
「正樹、ごめんね…、私正樹とはもう付き合えない」
「……」
「好きな人がいるの」
口にしたら自分の感情がブワッと溢れてきた。
「数ヶ月ずっと、気持ちのない私の側にいて支えてくれたの」
「そっか…」
「それがどれ程辛いか、分かってるのに…応えてあげれなかった事を今更後悔してる」
分かってたはずなのに、私はきっと涼ちゃんを無意識に何度も傷つけていたかもしれない。
自分に気持ちがないと分かってて、側にいる事の辛さを私は何年も経験したのに…
どうして今更気づいたんだろう…
きっと正樹が今日誘ってれなかったら、ずっとこのままだったかもしれない…
「もしソイツが香織を泣かせるようなことがあれば俺が奪いに行く」
「え…」
「嘘、はい、着いたよ」
外を見ればもうマンションに着いていた。
「正樹、ごめんね…、私正樹とはもう付き合えない」
「……」
「好きな人がいるの」
口にしたら自分の感情がブワッと溢れてきた。
「数ヶ月ずっと、気持ちのない私の側にいて支えてくれたの」
「そっか…」
「それがどれ程辛いか、分かってるのに…応えてあげれなかった事を今更後悔してる」
分かってたはずなのに、私はきっと涼ちゃんを無意識に何度も傷つけていたかもしれない。
自分に気持ちがないと分かってて、側にいる事の辛さを私は何年も経験したのに…
どうして今更気づいたんだろう…
きっと正樹が今日誘ってれなかったら、ずっとこのままだったかもしれない…
「もしソイツが香織を泣かせるようなことがあれば俺が奪いに行く」
「え…」
「嘘、はい、着いたよ」
外を見ればもうマンションに着いていた。

