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貴方を諦めます
第20章 通じ合う心
気絶するように眠ってしまった香織を抱き寄せて、何度も髪を撫でていた。


香織の綺麗な寝顔はずっと見てられる。


好きな人がいるって言われた時は相手が俺だなんて思ってもみなかったから絶望した。


元カレもイケメン過ぎたし、ハイスペックって感じが滲み出てて、やっぱり俺なんてもう男として見てもらないとすら思った。


だから香織の口から好きって言われた時、夢なんじゃないかと思った。



今でも俺の腕の中で安心したように寝てる香織がいるのが現実なのか疑ってしまいそうになる。



やっと手に入れた幸せをもう絶対に手放したりしない。




絶対幸せにしてみせる。




そんな思いを込めて、寝ている香織を抱き締めながら俺も瞳を閉じて眠りについた。







涼 side END
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