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貴方を諦めます
第5章 彼を遠ざけたい
美紅と学食でご飯を食べて、さっきの講義の話をした。



「それで逃げてきたと」

「うん……」

「この際さ、キッパリ言っちゃえば?」

「え?」

「もう私に関わらないで!って」

「そんなこと言えないよ…。嫌ってほど付き纏ってたのは私の方なんだから」

「あー、それもそうか」



涼ちゃんからしたら私なんかがいなくなったところで、なんとも思わないだろうけど。







でもその日、アパートに帰ると涼ちゃんから電話がきた。


その電話に出たい気持ちはあっても、私は出なかった。



講義にも出ずに部屋にこもってレポートを作り、たまに美紅とランチしに行ったりする日々が続いた───。
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