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貴方を諦めます
第5章 彼を遠ざけたい
次の日──。
いつもと同じようにギリギリに起きた私は、講義が始まる直前に教室に入った。
あ………
いつもより生徒は格段と少ないけど、彼の姿を久々に見た気がした。
涼ちゃんはゆっくり振り返ったけど、目を合わせると吸い込まれていきそうで早足で1番後ろの窓際に座った。
普段の私なら迷いなく涼ちゃんの隣に座るけど、もうそれもしないって決めた。
その日の講義は頭に何も入ってこなかった。
講義が終わって、ノートと筆箱をバッグに入れているといつの間にか私の前に涼ちゃんがいた。
「涼ちゃん……」
「香織、俺の事さけてる?」
「え?」
「いつも隣座るのに来なかったから」
「………涼ちゃんが居るとは思わなくて」
「それだけ?」
「ごめん、美紅待たせてるから…またね」
それだけじゃない…けど、、
嘘をつくのは嫌だから私は逃げた。
いつもと同じようにギリギリに起きた私は、講義が始まる直前に教室に入った。
あ………
いつもより生徒は格段と少ないけど、彼の姿を久々に見た気がした。
涼ちゃんはゆっくり振り返ったけど、目を合わせると吸い込まれていきそうで早足で1番後ろの窓際に座った。
普段の私なら迷いなく涼ちゃんの隣に座るけど、もうそれもしないって決めた。
その日の講義は頭に何も入ってこなかった。
講義が終わって、ノートと筆箱をバッグに入れているといつの間にか私の前に涼ちゃんがいた。
「涼ちゃん……」
「香織、俺の事さけてる?」
「え?」
「いつも隣座るのに来なかったから」
「………涼ちゃんが居るとは思わなくて」
「それだけ?」
「ごめん、美紅待たせてるから…またね」
それだけじゃない…けど、、
嘘をつくのは嫌だから私は逃げた。