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貴方を諦めます
第9章 最後に…
「いや~~、長かったわ~~」


卒業式を終えて美紅と外に出た。


今日はお母さんが車で迎えに来てくれるから、美紅と一緒に地元に帰ることになってる。


「そろそろお母さん来ると思うんだけど…」

「じゃあ門のところで待とっか」

「うん」



美紅と門の方へ歩いている時────



「香織っ…!」


「涼ちゃん……」



私の名前を呼んだのは


会いたいようで会いたくなかった人……



「あたし門で待ってるから、最後に話したら?」

「うん」



美紅は気を使って2人きりにしてくれた。


でも美紅がいてくれた方が心強かったかも…
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