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貴方を諦めます
第11章 3年ぶりの彼
「涼ちゃん……」
3年ぶりに会う彼はあの頃より大人びていて
更にかっこよくなったと思う。
「来てたんだね」
「うん、美紅に誘われて」
「ねぇ香織────」
「あーー!涼くん来るの遅かったじゃーん!」
涼ちゃんが何か言いかけていたけど、美紅がそれを遮ってダル絡みを始めてしまった。
タクシーに大人しく乗ってほしいのに…
「日比谷、二次会行こーぜ?」
「美紅をひとりにできないからまた今度にするね」
森くんは美紅は別の友達に送ってもらえって言うけど、みんな美紅の酔っ払い具合に少し引き気味だし、また東京でも集まる機会があるなら今日に拘らなくてもいい。
「美紅、帰ろう?」
「香織んち泊まる~~~」
「わかったから、タクシー待たせてるから乗って?」
「は~~~い」