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貴方を諦めます
第11章 3年ぶりの彼
漸く美紅をタクシーに乗せることに成功して、私も乗ろうとした時───


「香織、もう帰るの?」

「うん」

「じゃあ連絡先教えて」

「香織~~、早く帰ろ~よ」


さっきまで帰りたくなさそうにしてたのに…


美紅に話を遮られて「お前1人で帰れよ…」と涼ちゃんの面倒くさそうな声がすると、美紅が涼ちゃんを睨みつけた。


「香織を独り占めしていいのは私だけだから!早く二次会行きなよ~!」

「うざ……」

「涼ちゃんごめんね、森くんに連絡先教えてあるから聞いといて?」


それだけ言って私はタクシーの運転手に行先を伝えてドアを閉めてもらった。



久しぶりだったけど、やっぱり涼ちゃんはカッコイイなぁ…


もう結婚したのかな。


知らない間に結婚してる子もいたし、みんな楽しそうだった。







私もいつか自分の家族をもてる日がくるかな…

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