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貴方を諦めます
第12章 3年ぶりの彼女
「森、俺もう帰るわ」
「早くね?」
うん、まだ30分位しか経ってないからね。
でも、
無性に香織の声が聞きたい。
香織に会いたい。
店を出て、すぐ香織に電話した。
『もしもし?』
「香織?俺だけど」
『ふふ、涼ちゃん?どうしたの?』
やっぱり香織の声って落ち着く…
「香織、会いたい」
『ごめんね、もう実家に着いてお風呂も入っちゃったの…』
「いつなら会える?」
『明日東京に帰るの』
ここで引いたら駄目だ。
またあの時みたく後悔する。