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密会
第2章 🌹May🌹
「嫌?こんなに濡らしておいて、説得力が無いな。」
喉奥で笑いながら、ワザと粘着質な音を立てて、
私の肉壁を触診するような手つきで広げてく。
「それと君は私にネクタイで縛られて興奮していた筈だが?もう忘れたのか?」
その言葉を聞いて私の脳裏に浮かんだのは、前回の密会にて彼の前で晒した自らの痴態だった。
「あれで被虐趣味を隠し通せたつもりか?
私の目は節穴ではないが。」
「違....ッ...もう...やァ!!」
既に特殊な性癖を暴かれていたという事実に、私の顔は羞恥で真っ赤に染まる。
「嫌がるのも結構だが、欲しいものは求めるべきだと私は思うが。」
悪魔のような囁きと、
弄んで焦らすような指先。
その2つに翻弄されて、
エクスタシーを迎えた私の口からは
ひっきりなしに甘い嬌声が漏れ出ていた。
「....もっと...気持ちいいの...下さい」
彼から視線を逸らし、思わず震えた唇の隙間から小さく懇願した。
「.....。及第点だが、まあいいだろう。」
彼は片側の口角を上げて笑うと、今まで敢えて避けていたGスポットを狙って、うねった肉壁を指先で刺激する。
「あぁん!アッ...黎一さ...あぁ」
求めれば、恥を捨てれば、彼は私を満たしてくれる。
甲高い嬌声を上げながら甘美な毒が全身に回った私は、少しずつ理性がドロドロに溶けていくのを感じた。