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密会
第4章 🌹August-1🌹
「...なるほど...どういった経緯で?」
だが、日比谷教頭は恥を忍んで応えた私を嘲笑うかのように、その過程までを問い詰め始めた。
「それは...言わないと...駄目ですか...?」
「ああ、君が話したくないと言うのであれば、今回の話は無かった事にするが。」
「....私と日比谷教頭が出てくる夢を見たからです...。」
「ほぉ...。それで?夢の中でもセックスをしていたと?」
「はい...。」
「どんな風に?」
「え」
「どんな風に私に犯されていたんだ?」
「ご、強姦に近いセックスで...。」
「詳しく」
「黎一さん、流石にもう...恥ずかしいから」
嬉々とした響きを感じる彼の声から察するに、
私が赤裸々に告白するのを待っていて、
その上での質問攻めなのだろう。
もうこれ以上口を開きたくは無いが、言わなければきっと彼は電話を切るだろう。
致し方ない状況の為、選択の余地のない私は事の顛末を打ち明けるしかなかった。