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密会
第4章 🌹August-1🌹
私から...誘ってもいいのかな?
スマートフォンに登録した連絡先を、暫く眺める。セックスを催促するようで凄く恥ずかしいが、このまま性欲を発散出来ない方が辛いので、ダメ元で連絡してみる事にした。
「日比谷です。どういったご用件ですか?米倉さん。」
発信して日比谷教頭はワンコールで出た。まるで私が電話をかけてくるのを待っていたかのように。
「あの...日比谷教頭のお暇な時でいいので...その...ホテルで会いませんか?」
「構わないが、何故?」
「え...?」
まさかそこで理由を問われるとは思わず、一瞬私の頭はフリーズする。
「何か心境の変化でもあったのか?」
「え...いや...ただ、日比谷教頭の顔が見たいなぁ...って。」
「私の顔が見たいだけなら、別にホテルを指定する必要性は無いと思うが?」
「そうなんですけど...でも...その...ホテルじゃないと出来ない事を...その...貴方としたい...から。」
「具体的に。」
...は、恥ずかしいから、
オブラートに伝えようと思っているのに...。
そうは思っても彼の質問攻めから逃れるのに限界を感じていた私は、小声で
「セックスがしたくて」と言うしかなかった。