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密会
第5章 🌹August-2🌹
「ちょっと!...これ...どういう事?」
キツい口調に焦りを滲ませ、手枷と足枷でしっかり固定された身体を右に左にと捩る。全く身動きが取れない状況だ。
「ああ、目が覚めたのか?君が寝ている間に、テストの採点をさせてもらったが、酷い出来だったな。君は一体今まで何を勉強してきたんだ?」
「嫌!...こっち来ないで!何する気?」
「そう怯えるな。この機会に君の制服の着崩しを私が直々に指導してやろうと思ったまでだ。」
企みが秘められていそうな、舐め回すような視線を細めると、彼はゆっくりとベッドに腰を掛けた。
「まず髪色が明るすぎるな。濃い化粧もデカイピアスも学生には不釣り合いだ。背伸びをしたいお年頃のようだが、お前にはまだ早い。直してくるように。」
左の頬をやんわり触った彼の手は次に私の明るい髪に触れ、その髪を耳にかけると、最後にリングピアスが空いた耳ぶたを指先で押し潰し、耳穴にハァっと息を吹きかけた。
「アッ」
思わず漏れ出た声に、私は慌てて唇を噛み締める。
まだ喘ぎ声を出す段階じゃないのに...。
ベッドにX字に固定され、少々困惑してきた私の上から覆い被さってくる彼の手が、次に白いブラウスのボタンに触れる。