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私のお部屋
第10章 運命の出逢い
未明の街は夜露が体に絡み付く。
コンビニやネットカフェなど
寒さを凌げる場所は数多くあったけれど
良美先輩に
言い訳さえ聞いてもらえなかったショックで
由香は呆然としていた。
『私なんて所詮セックスすることしか知らない
スケベな女なんだわ…』
これから先、自分はどうなるのか…
風俗に身を落として
男のおもちゃとして
体を売って生きていくしかないのだろうか
それでもいいわ…
好きなセックスをやりまくって
おもしろ可笑しく生きていくのもいいかもしれない
遠くに車のヘッドライトの明かりが見えた。
どんどんとこちらに近づいてくる。
いっそのこと一思いに
人生を終わらせるのもいいかもしれない。
由香はフラフラと路上に飛び出した。
ドライバーの津田圭一は
未明の街を快適に車を走らせていた。
長距離便を終えて
トラックを会社に返して
自家用車に乗り換えて帰宅の最中だった。
『疲れたなあ…』
長距離明けは二日間のお休みをもらえる。
特にこれといった趣味もない圭一だったので
この二日間はたっぷりと寝てやろうと考えていた。
それにしても先ほどから股間の勃起が収まらない。
俗に言われる『疲れマラ』というやつだ。
またか…
寝不足と体力の限界に達すると
体はクタクタなのに
妙にアソコだけが元気になってしまうのだった。