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私のお部屋
第11章 呼び出し

娘の由香は桃子が
筆下ろしをしてあげたトラック運転手と
肉体関係になろうかということさえ知らずに
母親の桃子は男との会瀬に夢中になっていた。

『あそこのバツイチ女、ヤラせてくれるらしいぜ』

そんな噂が陰でこそこそと流れ始めてからは
隣近所の男たちが
なにかとプレゼントを手にして
桃子の家を訪ねてきた。

追い返すことは簡単だったが、
夫に捨てられて心が寂しい桃子は
話し相手になってくれるのならと
訪ねてくる男を追い返さずに
家に招き入れていた。


「奥さん、また遊びに来てもいいかい?」

セックスを終えてタバコに火をつけて
紫の煙をフーッと吐きながら
男は次の機会の約束を取り付けようとしていた。

「来ていただくのは構わないけれど
こういうことをされると困るのよ」

桃子はテーブルの上に置かれた封筒を手にして
本当に困った表情をした。

「いいんだ、いいんだ。
俺のちょっとしたお礼なんだから
快く受け取っておくれよ」

桃子が封筒の中を確かめると
一万円札が五枚入れられていた。

「こういうことをされると
売春婦紛いでいやなのよ」

「しかし、別れた旦那からの仕送りが
未来永劫続くわけじゃないんだからさ
貯めるだけ貯めておいた方がいいぜ
その代わりといっては何だけど
俺のアソコが溜まってきたら
抜いてくれる手伝いを
してくれりゃあいいんだからさ」

男はそう言って桃子を抱き締めてキスをした。



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