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私のお部屋
第2章 家出
「眠くなるまでちょっと喋ろうか?」
枕が変わると、なかなか寝付けないので
ゴソゴソしていると
良美先輩がそのように言ってきた。
「ごめんなさい…なかなか寝付けなくて…」
先輩は社会人なので
明日も仕事があるだろうにと
由香は申し訳なくなった。
何気ない会話を続けていて、
少しずつママとの事を忘れかけてきた。
ふいに良美先輩がいたずらっぽく笑いだした。
「ねぇこういう二人で
一緒のベッドに寝るシチュエーションてさ、
漫画とかだったら男女で
絶対にエロい展開とかあるよね」
「あ~…確かに…
友達同士だったけど同じ部屋になっちゃって
仕方なく一緒に寝るとか…」
「そうそう…再現しちゃおうか?
え~い、襲っちゃうぞ~!」
リラックスさせてくれようとしているのか
良美先輩は由香の体をくすぐりだした。
「きゃ~!アハハッ」
良美先輩が由香の胸を軽く触ると、
由香も良美先輩のわき腹をくすぐって反撃した。
そうしてしばらく
揉み合いを繰り返していた時だった。
「きゃははっ、やだ~…あんんっ…」
由香の胸に触れた良美先輩の指が乳首をかすめた。
「あ、由香…ごめんね…」
良美先輩は一瞬気まずさを覚えて手を引っ込めた。
(今、わたし、感じちゃった…?)
由香は思わず声を漏らしてしまった恥ずかしさに、
顔を真っ赤にして口元に手を当てて顔を背けた。
『やだ、どうしよう…先輩に甘い声出しちゃった』
『嘘っ!やばい…この子かわいい…』
二人に妙な気分が、
むくむくと沸き上がってくるのを感じた。
良美は、この目の前の女の子が感じている所を、
もっと見てみたいと思った。
この手で…感じさせてみたい。