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私のお部屋
第2章 家出
「あの…良美先輩、わたし…」
「いいの、いいの、何も言わないでいいわ
大体の事は電話で聞いたしね
由香さえ良ければここにずっといていいのよ」
ただし、ベッドは一つだけだから
くっついて寝てもらわないといけないから
それは覚悟しておいてね
そう言われて「ありがとうございます」と
由香は深々と頭を下げた。
散乱している雑誌や洗濯物を片付ければ
クッションを敷いて
一人分ぐらいのスペースは出来そうなので
明日は朝からお掃除してあげようと思った。
『あっ、でも他にも
オナニーグッズが出てきそう…』
ミニローターを見られたとも知らずに
コーヒーを飲み終えると
「じゃあ、夜も遅いから寝ようか?」
そう言うと服を脱ぎ捨てて下着姿になった。
「あ、そうそう、私さあ
パジャマを着ない派なのよ
由香はパジャマを持ってきた?」
下着類の着替えはバッグに詰めたけど
そういえばパジャマを持ってくるのを忘れた。
「いいえ…持ってきていません…」
「スエットがその辺をかき混ぜたら出てくるけど
多分、洗濯してないわ…
だから、由香も下着で寝ればいいわ
二人一緒に寝るから寒くはないと思うし
そう言って「由香はこっち側ね」と
自分のスペースを確保して
さあ、遠慮しなくていいわと
由香をベッドに招いた。