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我が白濁の流るるまま
第2章 全裸で山歩き
自分の精液を味わうためには、

(そうか、こういう方法もあるのか)

なんてことを考えていると、
「どうや。気持ちよかったか?」
親父が聞いてきた。

「そうですね、初めてでしたわ」

「そうか」と男は満足そうにうなずいてから、
「今度はワシのを舐めてみんか?」と言ってきた。

私はゲイでも変態でもない。だから、
「すいません、私は無理!」と冷たく答えた。

男は別段気を悪くした顔も見せず、
「そうなんか、そりゃすまんことやった。ワシはてっきり・・」

「勘違いさせたなら申し訳ない。気持ちいい思いをしてこんなことを言うのは悪いんですが、私は女のほうがいいんです」

「気にすることはない。ワシやあんたくらいの歳になれば、自分を気持ちよくさせてくれるのなら男でも女でも気にしないもんよ」

「そ、そんなもんですかね」私は首を傾げながらもそう答えた。

「ははッ、もし婆さんでもよけりゃ貸してやるさかい、家に遊びにきたらええよ」

(婆さんを貸す?)
私の下半身にツーン!と、小さな電気が走った。それって男の奥さんだろうか?この男、男も女もオーケーな両刀使いというやつか。
いや、しかしすぐに食いついてはいけない。それで、
「家って、お近くですか」と私は聞いてみた。

「そうやな。この道を1時間くらい歩いてくれたら、山の際に一軒家があるわ。そこですわい。それじゃあの」

男はそう言うと、背中を向けて、地面に落ちていた布切れを腰に巻き始めた。

「ちなみに婆さんとは、我々くらいの年齢?」

「そやの、五十をちょっと過ぎたくらいかな」

そう言い残して、男は去っていった。


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