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我が白濁の流るるまま
第4章 田辺守
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翌日。守の今日の集配作業も最後の温泉旅館「美松」を残すだけとなっていた。
(まずは仕事を片付けなくちゃ)
と、守は納品と回収を段取りよくこなし、1時間近くお楽しみの時間を用意出来たことに満足しながら事務所に入った。
「ちわーす、西成リネンです。サインお願いしまーす」
「はーい、ご苦労さん!」
マネージャーの岡本文男が機嫌よく伝票を受け取った。
女将さんや他の事務員も男二人のいかがわしい関係を怪しむ気配はない。
岡本はサインをした伝票を守に渡し、「そうだ、二階にふとんの洗濯ものがあると思うから、そいつも持って帰ってな」
「はあ。ふとん部屋ですね。どれかわかるかなあ」
「よっしゃ、一緒に行ったるわ」
と岡本はすぐに立ち上がった。
二階は宿泊のためのフロアで、この時間は宿泊客はもちろんおらず、電灯も消されていて薄暗い。
二人は他に誰もいないのを確かめてから、唐突に抱き合い、ぶちゅッと唇を吸いあった。
唇を離した守の顔は、林田靖子と一緒だったときとはうってかわって、上気した頬にうっとりとした潤んだ目、鼻の穴も唇も熱く開いている。
「マネージャー・・・」
「守・・・」
(まずは仕事を片付けなくちゃ)
と、守は納品と回収を段取りよくこなし、1時間近くお楽しみの時間を用意出来たことに満足しながら事務所に入った。
「ちわーす、西成リネンです。サインお願いしまーす」
「はーい、ご苦労さん!」
マネージャーの岡本文男が機嫌よく伝票を受け取った。
女将さんや他の事務員も男二人のいかがわしい関係を怪しむ気配はない。
岡本はサインをした伝票を守に渡し、「そうだ、二階にふとんの洗濯ものがあると思うから、そいつも持って帰ってな」
「はあ。ふとん部屋ですね。どれかわかるかなあ」
「よっしゃ、一緒に行ったるわ」
と岡本はすぐに立ち上がった。
二階は宿泊のためのフロアで、この時間は宿泊客はもちろんおらず、電灯も消されていて薄暗い。
二人は他に誰もいないのを確かめてから、唐突に抱き合い、ぶちゅッと唇を吸いあった。
唇を離した守の顔は、林田靖子と一緒だったときとはうってかわって、上気した頬にうっとりとした潤んだ目、鼻の穴も唇も熱く開いている。
「マネージャー・・・」
「守・・・」
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