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幼馴染の重すぎる愛
第15章 fifteen
マンションに付くと、ママは「呼んでくれたらいつでも迎えに来るよ」と言って帰っていった。
恐る恐るマンションのドアをゆっくり開けると、壁に背をつけて屈んで項垂れてる琉生がいた。
私が帰ってきたことに多分気付いていない。
琉生の前に屈んで頬に手を伸ばしてみた。
頬に手が少し触れると、琉生はピクっと反応した。
「愛結っ…!」
私の手に重なるように自身の手を重ね、私の手の温もりを感じてるように見えた。
「琉生も少し痩せたね…?」
「愛結が居なくなるくらいなら生きてても意味ないから…」
今にも消えてしまいそうな声は震えていた。
こんな琉生を見るのは初めてだ。