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幼馴染の重すぎる愛
第19章 nineteen
来た道を戻って、使われていない教室に入ると足の力が抜けてしゃがみこんでしまった。
琉生が居なくなったら…
私はどうやって生きていこう…
寂しいなんてものじゃない。
ママも今はパパの所に行ってしまって日本にはいない。
1人でずっと生きていくなんてできるのかな…。
ママには心配させたくない…。
私も大人になったんだから愛し合ってるパパと一緒にいてほしい。
でも──…
色んなことを考えていると、スマホが震え出した。
画面を見ると、琉生からの着信だった。
その電話に出ることができなかったのは、琉生に裏切られたと脳が解釈してしまっているから。