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幼馴染の重すぎる愛
第19章 nineteen
どのくらい時間が経ったか分からない…。
でも、琉生が私を探してるのは分かる。
だってずっとスマホが震えているから。
私を捨てるつもりならもう探さないで帰ればいいのに…。
ここに来て時間もだいぶ経った頃、私は帰ろうと扉を開いた。
「愛結…ッ!」
でも教室を出たのが間違いで…
すぐ近くに琉生がいた…。
走り寄ってくる琉生に後ずさってしまう。
琉生の手が私に伸びてきて、身体がその手を拒否するように震え出す。
「嫌っ……、来ないで…ッ!」
「愛結…?僕だよ、大丈夫だから」
琉生も皆と同じだ…。
きっと言葉で私を落ち着かせようとしていても、内心は面倒臭いとか、ブサイクなのにとか思ってるのかもしれない。