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幼馴染の重すぎる愛
第19章 nineteen
目が覚めて、私の視界に映ったのは見慣れた天井だった。
「愛結…っ、気分は?どこか痛いところとかない?」
目が覚めたと同時に琉生の声も聞こえた。
「もう少しで夕飯作ろうと思ったけど何食べたい?お粥とかうどんがいいかな?」
どうして琉生は私にこんなに優しいんだろう。
好きという感情だけではこんな事までできるとは思えない。
現に私は琉生のことが好きだけど、不安になったりすると離れたくなる。
「何も要らない…」
要らないから放っといてほしい…。
もう私には何もない。
琉生は綺麗な顔をしていてカッコイイし、私がいなかったら違う女の子と幸せになれるはず。
琉生の人生を縛ってしまっているのは私だ……。