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幼馴染の重すぎる愛
第20章 twenty
「愛結、辛かったね…。僕がずっと側に居るから…、僕はどこにも行かないしずっと愛結を愛し続ける。だからご飯食べて僕と一緒に帰ろう?」
運ばれてきた食事は普通食まで時間がかかりそうな物だった。
でも、スプーンを愛結の口元に運ぶと小さな口が少し開いた。
その日は3口だったけど、何も食べなかった愛結が少しでも食べ物を口に入れてくれたことが嬉しかった。
次の日は半分の量まで食べれるようになった。
気分転換に病院の庭を散歩したりしたけど、通りすがる人がいると愛結の体は少し震えた。
「大丈夫、僕がいるから」
愛結の不安を少しでも取り除かないといけない。
手を繋いで病室まで戻ると、久しぶりに歩いたせいで疲れたのか、愛結は直ぐに寝てしまった。