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幼馴染の重すぎる愛
第20章 twenty
「琉生くん、ちょっといいかな?」
医者に呼ばれ、僕は病室を出た。
2人で話す時に使う会議室に入ると、医者の表情は穏やかだった。
愛結が目を覚ましてご飯も食べれるようになったからか、最近は医者も安心していた。
「愛結ちゃん、だいぶ落ち着いてきてるね。もう少しご飯も食べれるようになって点滴が外れれば退院できるよ」
「ほんと?」
「でも退院してから、また同じようなことが起きないようにしないといけない」
それは分かってる。
もうひと時も愛結から離れない。
僕が側にいればいいだけだ。
「この前、琉生くんがマンションに荷物を持って帰ってる時に少し愛結ちゃんと話したんだ。愛結ちゃんね、琉生くんが他の女の子と話してるところを見て取り乱しちゃったみたい」
「え…?」
女の子…?