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私たちは、女同士でエッチする
第24章 裕子と真由美 プロローグ
「次は千歳烏山、千歳烏山で御座います・・・」

 季節は夏真っ盛りの7月中旬。

 茹だるような暑さの中、少女は人波に押されながらも何とかその場所を維持していた、彼女の名前は“橋立 裕子”と言い今年で高校1年生になったばかりのスポーツ女子高生だったのだ。

 物心着いた頃からバレエや軟式野球を嗜んでいた裕子はだから、体はよく練れていて柔らかく、また無理な体勢でも比較的楽に取る事が出来る等、関節の可動域もそれなりに広い物があったのであるモノの、そんな彼女にはある秘密があった、それと言うのは。

 小さな時から同性の女の子やお姉さんに対して好意を抱いたり、欲情してしまう性質、性癖の持ち主であった、と言う事であったのであるモノの、それは年が行って高校生になった今も顕在であり、それどころかますます酷くなる一方だった。

 それは特に、小学校高学年に入って自慰を覚えた辺りから加速度的に激しさを増して行った、好きな女の子の使用済み下着やタオルの匂いを嗅いで悦に浸ったり、はたまたリコーダーを舐めたりしてオナニーの材料に使っていたのである。

「・・・・・」

(はあぁ・・・っ!!!)

 “このままではいけない”、“何とかしなくちゃ”と自分なりに奮起した結果、彼女は高校に入ってソフトボール部に入部し、スポーツで性的欲求を晴らそうとしたのであるが、それも全く逆効果となってしまい、部員の中で気に入った女子がいると同年代でも先輩でも関係なく、それまでと同じように下着やジャージ等を漁っては自家発電の糧にする、と言う事を毎日の様に繰り返し続けていたのだった、そんな裕子は今。
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