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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第6章 【渦巻く愛憎と独占欲に囚われても…】





ごめんなさい…………
何度も心の中で謝って続けてきた。
どんな謝罪をすれば受け入れてもらえるのか。
もう関わらない方が彼の為になるんじゃないか。
悪い夢ならこの辺で覚ましてあげた方が良いのかなって。




「十和子さん………僕を捨てないで」




嗚呼、こんな風に縋り付かれたら無下に出来なくなる。
箍が外れるなんて一瞬なのよ。
もしかしたらそれをわかってて言ってきてるのかもね。
離した指で溢れる涙を拭ってあげる。




「その質問に答えても良い…?」




そう言うとまた不安そうな顔をする。
切り捨てられるのが怖いんだ。
それは私も同じ。
目の前の人を全力で愛することの何がいけないのかしら。
その都度その都度愛を与えるのは相手が違えば罪になるの?




もうそんな誰でもわかるようなことも麻痺してわからなくなっている。
そうやって蓋をするの。
悪い癖ね、いつもそう。
手放せないから最後まで足掻こうかなって。




私ね、年に何度か振り返って懺悔するの。
心と身体が矛盾してバラバラになっちゃうから。
でもそれは一瞬で終わり。
セックスなしの人生は私には耐えられなくて、1人だけじゃ満足出来ないのは昔から。




「捨てたりしないよ、私からは」




「そんなの、僕だって」




「好き………和泉くんが好きよ」




「十和子さん……」




「泣かないで」




「はい、すみません」




「キスして」




「はい」




少し震えてる唇を舌でこじ開ける。
首に手を回して絡ませて何度も唾液を吸った。




「もうひとつ言うとね、途中で抜かれるのは、嫌……」




「あっ……ハイ」




慌てて擦りつけて挿入ってくる。
私とのセックスでは覚えておいて。
体位変え以外で抜くのは禁止。
萎えてしまうから。
キミが可愛過ぎてそうはならなかったけど。
これからは気をつけてね。




「んんっ……そう、奥までキテ…っ」




心が回復したから身体は元気ね。
衰えを一切見せない鬼ピストンで私を射抜いてくる。
激しく揺さぶられながら絶頂を与えられた。
この瞬間が堪らなく好きでやめられないのよ。
私も一緒に、同じ目線で溺れてる。




「あぁっ……和泉くんイクっ……またイクっ……イクイク…っ」







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