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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第2章 【愛しき人たちに囲まれて幸せなのです…】





「ちょっと有紗、今何処に居るの?コレはどういうことなの?」




__もう始まってる?理久くん待てない状況でしょ?かなり溜めさせてるから実家帰る時くらいはママと楽しんで欲しいなって思って




「あのね、有紗、ママもうこういうのはしないから、有紗の幸せだけを…」




__私の幸せは私が決めるよ?それが今の状況でしょ?ママお願い、理久くんの収めてあげて?ママとシてる時の理久くんが一番好きな理久くんなの





絶句とはこのことだ。
曲がりに曲がった性癖を生まれ持ってしまったのね。
私のせいでもあるけれど、娘は、私が他人とセックスしているのを見るのがとても好きみたいです。
それを見ながら自慰行為をする、もしくはセックスしながら他人のセックスも見る。
隠れては…ではなく堂々と見るのです。




__禁欲させられてるって言ってたでしょ?ガチだよ、ママとシたいなら禁欲しなさいって言ったの、ちゃんと守ったみたい




「で、有紗はいつ来るの?まさか来ないつもり?ご飯だって用意したし亨さんにも言ってるのよ?」




__ちゃんと理久くんとシてくれたら頑張って帰る…





「何なの、その交換条件は……」




__エヘへ、ママお願い





「ちゃんとその目で確かめに来たら?」




挑発するようなこと言うつもりはなかったのに。
まんまと丸め込まれた気がして親の威厳とやらを感じさせたかったのか。
いや、威厳もへったくれもない。
怒ってるふうに切っちゃった。
どっちが子供よ。




携帯を置くと「僕のせいで喧嘩しちゃいましたか?」と恐る恐る聞いてくる情けない声。
そうね、ちょっとイライラしてる。
大好きな娘と会えるの楽しみにしていた分ね。




ねぇ、有紗。
あなたはこれで本当に幸せなの?
私が彼を翻弄することに違和感はないの?
コレを収めてあげたら納得いくの?
その方が興奮するの?
その後は?
2人きりになった時にどんな感情で彼と接するの?




娘に指示されて煽られながら従うことに薄っすら濡れてる私も救いようがないわね。
危ない橋であればあるほど渡りたくもなる。
いくら理性を保てたとしても、ふとした瞬間に獣に変わるものなのよ。




「私にどうして欲しいの?」








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