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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第9章 【交錯する愛をあなただけに…】





気が付いたら顔射された直後だったみたい。
口の中に挿れてきてお掃除させられた。
良かった、ナカには出されてない。
ホッと胸を撫で下ろしたのであった。




「ママ、ごめん…」




有紗が近くに来て顔を覗かせる。
どうして謝るの?
自業自得なんでしょ?
有紗が嫉妬してくれて嬉しかったな。
ゆっくり起き上がり理玖くんにも謝られた。
ティッシュで顔を拭いて「もう良いよ」と取ってきてくれてた服を着る。




顔を洗いメイク直しをして
「やっぱり何か食べて帰る?」と言ったら理玖くんは満面の笑みだったけど有紗はまだ何か企んでる様子。




「もう1人呼んどいたから」って何?
亨さんが居ないからって明日の朝飛んで帰って来るかも知れないのに。
本当は夕方帰って来る予定だけど、亨さんのことだから前倒ししてそう。




そのもう1人とは、案の定一颯くんだったのです。
相変わらず2人は犬猿の仲っぽいけど可愛いもんだよ。
間に有紗が入って取り持ってるのが見てて面白い。
久しぶりに3人でオールするみたい。
先に寝るね、と私1人寝室に。




朝までゲームするのかしら。
リビングに雑魚寝してたら帰って来た亨さんも唖然とするだろうな。
来てるのはメッセージで知らせたしある程度は把握してるだろうけどね。
1人で眠るベッドはやっぱりどことなく寂しい。
いつもは亨さんが居たから。
体温を感じていた。
後で一颯くん来るかな。
何もしないで帰ることはないでしょう?




シルクの黒いキャミソールワンピースを着てウトウト眠りに入ろうとしていた。
誰かがそっとベッドに入って来た気配で起きちゃったけど寝てるフリ。
後ろからハグされてその手は胸に伸びてくる。




「ん……」と寝返りを打ってゆっくり目を開けたけど暗闇で見た影は本当に亨さんそっくりだった。
思わず起き上がって見てしまう。




「十和子さん」




「あ………うん、有紗たちは?」




「まだ起きてるけど放って来た」




「此処に来てることすぐにバレちゃうよ?」




「ん、それでも良いよ、十和子さんを夜這いしたかったから」




きっともう、何もかも聞いてるよね。
有紗も、わざと泳がせてるっぽい。
いや、夜這いしてきて…と指示してるのかも。








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