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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第10章 【狂愛の巣窟〜ラスト・シーン〜】





そう言うとスマホを向けてきた。
すぐに気付きます。
それは私のスマホであること。
亨さんのことですから始めから撮っていたのかも知れません。
ちゃんとカメラを見て懇願するのです。




「何でもするの?十和子」




「はい………満足してくれるまで何でも」




「そう、皆、今の十和子を興奮しながら見ているよ」




「え……?」




そうか、これは公開レイプなのかも。
何人に繋がれているのかは知りません。
おそらく深く関係を持った人は全員でしょうか。




「十和子、良い子だね、もう我慢出来ない輩がお出ましだ」




「へ……?」




全然気付かなかった。
リビングにゾロゾロと入って来たのは全員良く知る人たち。




中岸さんと奥さま。
2人が揃って来るのは初めてだ。
なかなか目を合わそうとしない中岸さんに対して、裸に首輪姿の私を凝視している奥さま。
亨さんが呼んだらしい。
最初から観ていたのなら何の説明も要らないだろう。




「お前が女とセックスしていたのは知ってたよ」




「えっ?」




中岸夫妻もひとつ、皮が剥けて新しく生まれ変わるのでしょうか。
「だから連れて来た」と言う中岸さんに奥さまは俯いている。




「十和子、何でもすると言ったよね?目の前で見せてくれよ、どんな風にお隣さんとセックスしていたのか」




「ほぅ、十和子は本当に淫乱なんだな、ワシらも愉しませてもらうよ」




お二方も見ている前で隣人とのセックス。
それが許される時なの?
私は興奮して仕方ないけど、中岸夫妻は?
この非日常な歪んだ世界を受け入れられるの?




「十和子さん、そちらに行ってもよろしいですか?」




いつも通りの口調な中岸さんに熱い視線が絡む。




「私が行きます」




ゆっくり立ち上がり中岸さんの元へ。
でも立ち止まったのは奥さまの前です。
目が合って興奮するのは奥さまの方。




「ご主人とする前にあなたとシたいです……観てたでしょう?義理の父と兄にも可愛がってもらいました、イった直後のオマンコ好きなんですよね?触って…?」




奥さまにお強請りしたら戸惑いながらもキスに応えてくれました。






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