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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第2章 【愛しき人たちに囲まれて幸せなのです…】







まるでレイプです。
そう、それで良い。
あなたは私の可愛い駒よ。
気の済むまで犯しなさい。






どれだけの時間が経って、どれだけイかされたのか意識が飛んで覚えていなかった。




「……………十和子?十和子?」




優しい呼びかけにハッとして目を覚ましたら目の前には亨さんが居ます。
明かりもつけないでソファーでうたた寝していたようです。
膝掛けが掛けられていました。
服も全部ちゃんと着ていて、何ひとつ不自然なところはなかった。




「あっ……ご飯」




すぐに用意しようとしたけれど足が上手く立てずによろけてしまう。
慌てて支えてくれて亨さんが「大丈夫?俺が用意するからゆっくりしてて」と再びソファーに座らされた。
立てないほど、犯してもらえたなんて気を失ってからも鬼畜に扱われたんだと思うとショーツにシミが出来ていく。




「生理前でしょ?さっきの貧血じゃない?無理しないでね?」





「うん、ありがとう、亨さん」





身体を気遣ってくれる優しさに甘えながら昼間の行為を思い返している私はイケナイ主婦です。
そして、その夜、ベッドの上で寝バックされながら耳元で囁かれるのです。




「ダメだよ、十和子、また悪い虫がこの身体に寄ってきたんだね、消毒しておくよ」




ギシッ…ギシッ…と軋む音を鳴らして亨さんに甘い罰を与えてもらう。




「ごめんなさいっ……」




「随分、緩いお股になっちゃったんだね?俺の愛する妻はこうされることも悦ぶ身体だから参っちゃうな…っ」




どんな些細な変化も見落とさない主人だからこそ心底愛してやまないのです。




「許さないで……っ」




「許さないよ、十和子、一生手放さないから……良いね?こうして箍が外れるたびにお仕置きしてあげる」




私にとってはこの上ない悦びなの。
手の内で転がされてぬるま湯に浸からされている。
決して捨てられはしないわ。
自信を持って言える。
亨さんこそ、私が居ないと生きていけない人だから。




私が最初に侵食した人だから。




お互い逃げられない。
好きで此処に居る。
必要としてる。
必ずあなたの元へ帰って来る。









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