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エリートサラリーマンの転落
第7章 悔恨
一方で、会社で順調に出世した私は本当に休日出勤することか多くなり、デパートに行く時間も無くなり、それで、自分の会社にカメラを仕掛けることになったのです。

これが命取りでした。

確かに経営企画部長となれば、社内では知らぬ人はいません。変装してもバレてしまいます。調子に乗り過ぎました。自分の会社で捕まるとは全くバカなことをしてしまったものです。

振り返ってみれば、女房は勿論、札幌の佳子さんのように、随分と助けられたり、恵美ちゃん、ミキと素敵な女性に巡り会えてきたのに、その女性を冒涜する盗撮なんかをしたからいけないのです。バチが当ったのです。

あっ、警察が来ました。これから事情聴取を受けます。そして、その後に逮捕かな……もう会社は首でしょう。懲戒解雇だと退職金は無しでしょう。家族には何て言おうか、それより、これからどうやって生きていくのか。「後悔、先に立たず」、全くその通りです。

                                      (了)
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